ホットヨガで出る汗の種類と体の変化

ホットヨガは大量の汗をかくことになりますが、ホットヨガでかく汗は日常生活でかく汗とは少し異なります。

また、汗をたくさんかくことで体に色々な変化も起きてきますので、ホットヨガで出る汗の種類や体にどのような変化があるのか見ていきたいと思います。

ホットヨガで出る汗の種類

ホットヨガの汗はサラサラ

ホットヨガでかく汗はねっとりベタベタするものではなくサラサラの汗です。

通常私たちがかく汗というのは、暑さなどですぐにかく汗なのでベタベタしています。

それに対して、ホットヨガのように体の中心から温まってじっくりかく汗はサラサラになります。

この時かく汗が体内の毒素を排出するデトックス効果があるといわれています。

しかしながらほんの数回のヨガでは抜けるのは水分なので、単に脱水しているだけという意見もあります。

もしデトックス効果を見込んでホットヨガを行いたい時には、一定回数通うことをおすすめします。

大切なことはただ汗を流すだけではなく「いい汗をかく」ということです。

汗の臭いには要注意

また、発汗しやすい人は滝のような汗をかくため、臭いが気になることがあります。

これはホットヨガを行う環境が温度40度前後で湿度60％以上あり、皮膚細菌と汗が混ざりあい臭いを発生させるのに最高の条件が揃っているからです。

インストラクターの方が室内の空調を調節し対処してくれる場合もありますが、汗のかき具合と臭いの出方は人それぞれなので個人個人で対処を考えておくと安心です。

制汗剤を塗る人もいますが、大量の汗で流れ落ちてしまうため意味がありません。

ホットヨガ中は汗をかくことは当たり前なので気にせずかいたほうがいいです。

汗の臭いが気になる場合

汗の臭いが気になる場合には、「行く前にシャワーでしっかり汗を洗い流しておくこと」と

「帰宅後にはすぐウェアやタオルなども洗うこと」を徹底してください。

しっかりとかいた汗を洗い流すことで汗の臭いが気にならなくなります。

特に臭いには柿タンニンや炭といった成分が入った石鹸やボディーソープを使用すると効果的です。

日常生活でできる対処法

このほか普段からできる対処法もあります。

それは「食生活の改善」です。

一見、汗と関係あるように思えませんが繋がっています。

ジャンクフードやお菓子、肉ばかりの生活が中心になってしまうと汗の臭いがきつくなりやすい傾向にあります。

ホットヨガでどんなに汗を流しても臭いが全く変わらないという人はまず、この点に注目して改善してみてください。

ホットヨガで汗が出ない人の原因

滝のような汗をかく人は悩ましいですが、ある意味ホットヨガ本来の目的は達成しているといえます。

ただし、ホットヨガをやっても思ったように汗をかくことができない人もいます。

一体なぜでしょうか？

汗をかけない理由

それは、元々汗をかいていなかったことで体がうまく汗を外に出すことができないからです。

普段からあまり運動をしていなかったり、寒い地域で生まれ育った人は汗をたくさんかく人と比べて汗をかきにくい事が最近の研究で分かっています。

日ごろからデスクワークや運動をしない人は汗がでにくいとされています。

運動しないことで体温が上がらず体中にある無数の毛穴が開きにくくなり、体内に熱を閉じ込めやすくなります。

汗腺がうまく機能していない可能性もある

さらに細かくいうと汗腺がうまく機能していない可能性が考えられます。

寒い地域で生まれ育った人は寒さには強いですが、暑さに慣れていないからです。

どちらの場合も、体中の毛穴が閉じ切ってしまい、新陳代謝が低下しやすいです。

どんなに運動をして体温をあげても、活動している汗腺が少なければ汗も出にくい状態になります。

ポイントは回数と時間

では、そのような場合ホットヨガでたくさんの汗をかくことはできないのかというと、決してそんなことはありません。

ホットヨガを行う回数と時間が増えていく中で汗をかくようになります。

回数を重ねることで体内に変化が起きます。

通常ホットヨガは部屋の温度が40度前後、湿度60％のとても暖かい環境の中で行われます。

じっくり時間をかけながらゆっくりヨガのポーズと呼吸法を使います。

それを行うことで体をほぐし温めていきます。

徐々に毛穴が開き十分に汗腺が機能するようになります。

汗腺が活動的になることで、汗をかきにくい人でも汗をかくようになりますよ。

もちろん、高温多湿の環境下で運動をすれば大量の水分が失われるため、水分を意識して摂ることが必要です。

汗をかかない人は普段から水分摂取量も少ない可能性も考えられるため、汗をかくためにも水分摂取を心掛けてください。

ホットヨガが汗腺トレーニングになる理由と必要な頻度

ホットヨガがトレーニングになる理由は、1番汗が出やすくなると言われる湿度55％～65％の高温多湿の環境下でヨガのポーズと呼吸法を使いながらじっくり体を動かすからと言われています。

温度も柔軟性が高まる38～40度くらいの温度に設定されています。

共にヨガの効果を最大限にしてくれる設定です。

汗腺はほぼ全身にあるエクリン汗腺と腋や耳、乳輪などにあるアポクリン汗腺の2つの汗腺を指します。

この2つの汗腺が活発に活動することで汗をかくようになっています。

汗腺の活動が十分でないと汗はあまり分泌されないため、汗をかきにくい体質になりやすいです。

つまり、汗腺を活発に動かし体内の毒素を汗として流し出すことが汗腺トレーニングの目的です。

汗腺が活発に動くために必要なホットヨガの頻度と量

では汗腺が活発に動くようになるためには一体どれくらいホットヨガをすればいいのでしょうか。

汗腺トレーニングで考えると「週に2日～3日を約3か月～半年ほど続けると実感するようになる」と、実際に通っている人の大半が話しています。

ダイエット効果を見込む場合には、週3～4日が理想的です。

ただし個人差があるので1週間程度で変化を感じる人がいる一方で、1年通ってやっと感じるなんて人もいるくらいです。

ホットヨガに通って「効果を実感できなかった」と話す人たちは、週1回やほんの数回通っただけの人が半数以上でした。

効果を得たいと思うなら、一定回数をレッスンに継続して通うことが大切です。

3ヶ月目がターニングポイント

ホットヨガのインストラクターの中では「3ヶ月目がターニングポイント」とよく言われます。

これは3ヶ月がちょうど体質が変わり始める時期なので、以前より汗をかきやすくなったり体温が高くなるといったことを体感するようになるからです。

そうなれば、今後も続けていきたい気持ちになる人が多いです。

最低でも3か月ホットヨガを続けることができれば、何かしらの効果を実感することができます。

事情があり理想の回数を通えない時は、自宅で練習することをおすすめします。

少しでも継続して行うことで体の作りを変えていくことが出来ます。

汗疹が出る人にはホットヨガが効果あり？

高温多湿な環境で行うホットヨガ、続けるうちに代謝があがり汗をたくさんかきます。

この汗が老廃物を排出し、体を内側から外側まで美しくしてくれます。

その上、ホットヨガは汗疹の悩みも解消してくれます。

夏場汗をかくと体にぽつぽつ痒みのある湿疹ができ、痒くてつい掻きむしってしまう。

こんなことありませんか？ホットヨガで汗をかくと汗疹が繰り返しできてしまうかも知れない、と思われるかも知れませんね。

汗疹（あせも）を繰り返す原因は？

大量に汗をかくと汗の通り道の汗管が詰まり、汗が皮膚の外に流れず汗管の中にたまってしまいます。

汗管にたまった汗が皮膚内の周囲の組織に浸み出すことにより、水ぶくれができたり炎症を起こし、汗疹（あせも）になります。

汗をかいて皮膚がぬれたままだと角質がふやけて膨張し、毛穴をふさぎやすい状態になります。

これを放置すると皮膚の表面に汚れがたまり、汗管が詰まりやすくなります。

こうして汗をかきやすい人は一旦汗疹が治ってもまた汗をかくとすぐに湿疹ができてしまうのです。

また、肌が弱く敏感な人は、汗による刺激で汗疹が繰り返しできてしまう事があります。

ホットヨガで汗疹にならないの？

ホットヨガを行うと、普段まずかくことのない位大量の汗をかきます。

汗疹のでる人は心配になってしまいますよね。

しかし、スキンケアをきちんとすれば、汗疹を気にせずホットヨガを楽しめます。

ホットヨガの後はすぐにきれいなタオルで汗を拭き取りましょう。

その後シャワーで体をやさしく洗って汗を流し、清潔な状態を保ちます。

シャワーのない施設でしたら、濡れタオルやボディ用のシートで拭くと良いです。

皮膚が汗で濡れたままにしなければ汗管の詰まりを防ぎ、汗疹の原因を取り除く事ができます。

ホットヨガは汗疹に効果的？

ホットヨガは冷え性の改善や美肌、ダイエット、ストレス解消に効果があると言われています。

ホットヨガを定期的に行い汗を大量にかくと、汗管の詰まりを取りやすくなります。

私もホットヨガを始めるまでは、夏になると胸の下に汗疹が繰り返しできてしまい、痒くて辛い思いをしていました。しかし、ホットヨガを続けるうち、気付けば汗疹に悩む事はほぼなくなっていました。

ホットヨガは汗疹予防に効果ありです。

まとめ

ホットヨガで出る汗の種類や体の変化について見てきました。

内容をまとめると以下のようになります。

ホットヨガでかく汗は体の中からじっくりかくものなので、サラサラとしていて岩盤浴などに行ったときと近い汗をかきます。

普段のベトベトした汗とは違うので、大量の汗をかいても気持ちよくヨガに集中することができます。

大量に汗をかくのは気持ち良いだけでなく、デトックス効果や汗疹にも効果的です。

3ヶ月続けると体が変わってくると言われていますので、ホットヨガをはじめたらまずは3ヶ月継続して効果を見たいですね。

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