ビクラムヨガは宗教と感じる人がいる理由と向いている人

ビクラムヨガはホットヨガの元祖です。

創始者のビクラム・チョードリー氏がハタヨガのポーズをアレンジして考案したプログラムは、26種類のポーズと2種類の呼吸法で構成されています。

温度約40℃湿度40%以上のホット環境下で行うため、体の可動域が広がり、常温ではできないポーズが取れ、心身を鍛えることができます。

世界60か国に1,600以上のスタジオを展開しており、日本には10のスタジオがあります。

今回はビクラムヨガは宗教と感じる人がいる理由と向いている人について見て行きます。

ビクラムヨガと他のホットヨガの違いの一つに、ビクラムヨガでは創始者が存在し、創始者を頂点とした組織運営がなされていることがあります。

ビクラム・チョードリー氏は数多くの著名人や政治家にヨガの指導を行っています。

レディ・ガガやトム・クルーズに支持されていることは有名ですが、日本元首相の田中角栄氏の体調を整えたり、アメリカ元大統領のニクソンのひざを治療した実績があります。

こうしてビクラム・チョードリー氏のカリスマ性を謳っているところは、宗教の教祖に似ていると感じられる一因です。

インストラクターになるためには、ビクラム・チョードリー氏も講師として参加しているティーチャートレーニングを受講する必要があります。

ティーチャートレーニングでは9週間の合宿方式で、ヨガの指導法以外に解剖学や生理学、ヨガ哲学などを学びます。

こうして徹底した組織管理と人材育成を行うことで、世界どこでも同じレッスンを受けることを可能にしています。

こうしたところが人によっては、洗脳と受け取られています。

またスタジオにはビクラム・チョードリー氏や、ビクラム・チョードリー氏のグルであるビシュヌ・ゴーシュ氏やパラマハンサ・ヨガナンダ氏の肖像が飾られています。

これが古い写真に着色したような感じの肖像で、少し宗教的なイメージを醸しだしています。

また、ビクラムヨガではスタジオに緑色のものを持ち込むことは禁じられています。

タオルやウエアの柄をはじめ、ペットボトルのお水についている帯まで徹底して緑色は排除しなければなりません。

これはビクラム・チョードリー氏のグルであるビシュヌ・ゴーシュ氏の身近な人々が緑色のものを身に付けているときに何度も災難に見舞われたためです。

ビシュヌ・ゴーシュ氏にビクラム・チョードリー氏が配慮して決めたルールとのことですが、ビクラムヨガを行う人はこのルールに従わなければなりません。

ビクラムヨガのスタジオで、科学的根拠はないと思われるルールに全員が疑問を抱くことなく従っている様子も、宗教的な雰囲気に繋がっています。

ビクラムヨガには、こうしたことがあまり気にならない人、スピリチュアルなものに共感を覚える人、宗教じみているかどうかに関係なくヨガを本気で極めたい人が向いています。

宗教的な雰囲気を怪しんだり、科学的根拠に乏しいことを強制されるのが嫌な人には向いていません。

まとめ

ビクラムヨガは宗教と感じる人がいる理由と向いている人について見てきました。

内容をまとめると以下のようになります。

ビクラムヨガには、他のホットヨガにはない一種独特の雰囲気があります。

そう感じるのはビクラムヨガの組織の形態や人材育成方法、独自のルールが、宗教と類似しているからです。

ビクラムヨガ自体はあくまでもヨガを行い広めるための組織であって、宗教ではありません。

ビクラムヨガにせっかく入会しても、こうした雰囲気に馴染めないと続かないので、体験レッスン時によく確認してみてください。