ビクラムヨガを続けることによる腰痛への影響

ビクラムヨガはビクラム・チョードリー氏がハタヨガのポーズをアレンジして考案した、ホットヨガの元祖です。

プログラムは初心者、上級者に関係なく一種類のみ、温度約40℃湿度40％以上の室内で、26種類のポーズと2種類の呼吸法を90分間行います。

世界60カ国に1,600以上のスタジオを展開しており、日本には10のスタジオがあります。

今回はビクラムヨガを続けることによる腰痛への影響について見て行きます。

ビクラムヨガは腰痛改善に効果がある、とする説をよく耳にします。

これには幾つかの根拠があります。

まず、ヨガを行って体が必要とする部位に程良く筋肉をつけることが、腰痛改善につながると言われます。

特に腰痛は腰を温めることで痛みが軽減されるため、ビクラムヨガの高温多湿の環境で行うと、より効果的だとも言われています。

ビクラムヨガの26種類のポーズの中には、腰痛に効くとされるポーズが幾つかあります。

Cobra Pose、Locust Pose、Full Locust Pose、Fixed Firm Pose、Half Tortoise Poseがそれにあたります。

しかし、腰が痛いからといって腰痛に効くポーズだけ抜粋して行っても、腰痛が改善するとは限りません。

腰痛の原因は背骨の歪みや筋力のバランス欠如、インナーマッスルの不足、ストレス、内臓の不調など様々な要因が考えられます。

また、ビクラムヨガでは毎回同じ順番で呼吸法とポーズを行うことに意味があると考えられています。

一つ一つのポーズはつながっており、全てを通しで行い全身のメンテナンスを図ることで最大の効果を得ることができます。

但し、一口に腰痛といっても人により原因や症状が異なるため、一概にビクラムヨガで腰痛が治るとは言えません。

人によって腰痛が改善する場合もあれば、悪化する場合もあります。

今の自分の症状にビクラムヨガが合うのか、慎重に確かめながら行う必要があります。

腰痛の人でもビクラムヨガをすることはできる？

腰痛のかたでもビクラムヨガを行うことはできます。

既に腰痛を抱えているかたがビクラムヨガを行う場合は、どんなことに気を付ければ良いでしょうか？

ビクラムヨガではレッスンの最初、インストラクターが受講生に「今日どこか具合の悪いかたはいらっしゃいますか？」と声かけをします。

この時、自分の症状をできるだけ詳しく正確に伝えておきましょう。

インストラクターによっては、ポーズの途中で指示を出してくれることがあります。

また、ちょっとでも腰に違和感を感じた場合には、迷わずポーズをお休みしましょう。

ホットスタジオの中でシャバーアーサナ（仰向けに横たわる屍のポーズ）を取っているだけでも、いろいろな効果を得ることができます。

その人の状況によっては、ビクラムヨガを行うことで腰痛の症状が軽減される場合もありますが、逆に悪化させてしまう場合もあります。

短期間に高い効果を得ようとして、ポーズを無理に頑張ってしまうのは逆効果です。

自分の体の様子を見ながら、慎重に行いましょう。

ビクラムヨガを続けることによる腰痛への影響について見てきました。

内容をまとめると以下のようになります。

私は数年前に職場の同僚をビクラムヨガの体験レッスンに誘いました。

同僚は2年ほど酷い腰痛に悩まされていたのですが、たった1回の体験レッスンで腰痛が嘘のように治ってしまいました。

そして同僚はその日の内に入会手続きを済ませ、ずっとビクラムヨガを続けています。

レッスンを一週間以上休むとじわじわと腰が痛くなってくるので、辞められないのだそうです。

このように、ビクラムヨガが腰痛の症状に合うかたにとっては、ビクラムヨガは生活になくてはならないものになります。

腰痛に悩むかたは、腰痛改善策の一つの選択肢として、ビクラムヨガを検討してみてください。